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ライブレポート6『山下弘司先生への手紙〜「ひ」の歌〜(筒井絵理奈)

9月23日(祝)に深谷市民文化会館 小ホールで
開催した『安達充活動20周年記念ライブ
〜 あなたとわたしとラン♪ラン♪ラジオ〜』。
 
癒シンガーケイコさんが『世界で一番素敵な言葉』を
歌って第一部は幕を閉じる予定でした。

ところが、ちょうど2週間前に安達の名前の師匠である
名前のことだま®開発者 山下弘司先生 の逝去がありました。

突然のことで言葉を失い、金沢での最後のお別れにも
立ち合わせていただきましたが、正直まだ現実感がありません。。

このタイミングで20周年ライブを実施するのもきっと
意味のあることだと感じ、第一部ラストに朗読と歌をお届けしました。

朗読は、先生がお亡くなりになった後に一気に書き上げた
SNSの文章を筒井絵理奈さんに読み上げてもらいました。

そしてラストの曲は、お名前50音ソングレター「ひ」の歌を。

第一部ラストは、山下先生一人のためのステージ。

たった一人のために曲を続けてきた自分の20周年に
相応しいラストだったと思っています。

◆『山下弘司先生への手紙』

令和6年(昭和99年)9月9日。

9(ここのつ)は、「ことだま」の「こ」。

99(くく)は、ことだまの神“ククリヒメ”の「くく」。

「名前のことだま®」を開発され、「ことば」を「ことだま」に変えることをずっと伝えてくださった先生の命日として、これ以上相応しい日はなかったのかもしれません。

思い返せば最初にお会いした2009年8月27日。

「みつるさんは“名前のことだま®”を磨き、洗練する人ですね」

と言っていただきました。

氏名は使命であり、指名されたこともまた使命。

その言葉は「ことば」ではなく「ことだま」として僕に響き、人生を大きく変えるきっかけになりました。

そこから自分の得意分野である音楽の力を通して、名前のことだま®を洗練して伝えることにずっと取り組んできた気がします。

『世界で一番素敵な言葉』が生まれ、日本語50音の曲が生まれ、深谷市のラジオで毎週放送している『名前で応援!なまエ~ル♪』は150回を突破しました。

「150回を記念して小冊子を作ります。最後のページに載せたいので、先生から深谷市の皆さんへのメッセージをお願いします」とお願いしました。

療養中にも関わらず先生が書いてくださった文章は、深谷市の方へのメッセージというよりも、僕自身へのエールのような言葉で、嬉しい気持ちと共に、少しだけ『あれ?』と思いました。

くしくもこの冊子が僕の家に届いた日の夜、先生はお倒れになり、緊急搬送されました。

結果的に、そのまま意識が戻ることはありませんでした。

だから、この文章が、あなたがくれた最期の言葉。僕への「遺言」だったと思っています。

命日が9が4つも並ぶこの日だったことも、メッセージだと思わずにはいられません。

「昭和100年(2025年)までに、ことだま師®を1000人に」

その想いに応えたくて、ことだま師®を磨くというミッションを掲げ、『ことだまこうしえん2023』を立ち上げました。

9人のことだま師®が、自分らしく名前のことだま®の魅力を語るプレゼンテーション大会。

「先生の力を借りなくても、僕たちだけでことだまを広めていけるように」と思って立ち上げ、基調講演だけ先生に担当していただきました。

今にして思えば、先生がいらっしゃらなくてもこの叡智を伝えていけるための準備であり、それを見届けていただくための場だった気がしてなりません。

9は1を足して初めて10(とお)になり、完結します。

「私は9まで担当しましたから、残りの1は皆さんで力を合わせて完成させていってくださいね」

最後の最後まで意味づけを残していくなんて、本当に先生らしいメッセージの伝え方だと思っています。

9月23日の活動20周年ライブのちょうど2週間前というタイミングだったことも、きっと偶然じゃないのでしょうね。

金沢から何度も僕のライブに足を運んでくださった先生。

「やっぱり『世界で一番素敵な言葉』が一番感動しますね」と言われることが毎回の励みでした。

病気療養中だから、今回は会場で聴いていただくことができない。

「アーカイブ視聴あり」にしたのは、先生あなたに聴いて欲しかったからでもあります。

それが叶わないのは残念でなりませんが、逆に言うと、自由になったその身で、当日深谷の会場に来てくださるのかも…と思っています。

最初にお会いした2009年8月27日からちょうど15年後の2024年8月27日。

先生との出会いになった『人生が100倍楽しくなる名前セラピー』の増補新版が発刊されましたね。

昨晩はここ数年でことだま師®になった仲間たちの前で、この本を輪読しながら、先生が10年以上にわたって教えてくれたことをシェアしていました。

新たに書き加えてくださった章の一つ【「ありがとう」は「ことだま」ではありません】。

私があなたから教えていただいた中で一番好きな話が、この「ありがとう」にまつわる“究極のことだま”の話でした。

昨日はその話をシェアして、最後みんなで「山下先生、ありがとうーーー!!」って叫んだら、ものすごく晴れやかな気持ちになりました。

一人一人が、先生との想い出を語って、何度も泣いて。

でも、悲しみだけでなく、最後には皆で笑(わら)って「わ」で終えることができました。

亡くなった時に多くの人が涙を流すのは偉人だと思いますが、その先の笑顔まで用意してくれていた偉人は、そうそういないんじゃないかと思います。

目を閉じると、いっつも飄々として「もぅ~、たいへんでしたよぉ」と笑顔で語るあなたの姿が思い浮かびます。

東日本大震災の時、銀座で一緒に打ち合わせをしていて、あまりに慌てずにいるから「この人と一緒にいたら逃げ遅れるんじゃないか…」と冷や汗をかいたのも忘れられない想い出です。

父親のようでもあり、友達のようでもあり、僧侶のようでもあり、子どものようでもあり…。とにかくあなたは魅力的な人でした。

最初にお会いした時、本にこのようにサインをしてくれましたね。

「みつるさん、あなたの使命は人を磨き輝かせること。原石を宝石にすることです。ことだま教師 山下弘司」

あなたからいただいた『ことだま』を胸に、これからも使命を生きていきます。

山下先生、本当に、ありがとうございました。

◆『「ひ」の歌』

作詞・作曲・歌/安達充
 
あなた「一人」がいるだけで
「お日様」みたいな温かさ
皆の心に「火」をつけて
幸せ「広げてる」

「独りよがり」なんかじゃない
「引きこもる」「ヒマ」なんてない
あなたの「光」を待っている
「人」が必ずいる

★アーカイブ10月下旬お届け予定です★

安達充活動20周年記念ライブ
〜 あなたと わたしと ラン♪ラン♪ラジオ 〜
 
https://adachi-mitsuru.jp/20thlive/
 
出演は、安達充、癒シンガーケイコ、筒井絵理奈
伊東真紀、花桐はづき、西田梨沙、Mina の7名。
 
ライブは終了しましたがアーカイブ申込受付中です。
アーカイブのみは3,000円。小冊子やCDつきなどの
応援チケットも有効です。
 
——心のチャンネル合わせて 耳を澄ませたら
     目の前の世界が変わる——
 
ぜひ当日の感動をアーカイブで体感してください♪

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